2016年1月12日火曜日

組み込み系とLinux

今年は情報収集の一環として月間インターフェース紙を定期購読することにしたが、ラズベリーパイ関係の情報が多い。(トランジスタ技術とかだとまだPICがでてくるのだが・・)

Linuxは組み込み用OSとしては重要な選択肢になりつつある。自分の仕事でも何度か使ってるし、自分の携帯もAndoid=Linuxだ。ラズベリーパイのように安価なLinuxボードも今後どんどん発売されるだろう。

過去、組み込み系ハードは安く・小さくつくるため、最低限の機能を盛り込んだハードを製品毎に設計してきたが、ハードに詳しい技術者やハードに詳しいソフト屋は減少傾向にあり、今社内にいる年寄り技術者達の技術が継承されずに引退したら(その可能性は大だ)、今までの開発スタイルを続けたくとも、できなくなる時代が来る。

これに対しLSIの集積度はさらに向上を続けており、今後ますます小型で安価なLinuxボード(チップ??)が発売されシェアを伸ばすだろう。

その二点から推測すると、将来は組み込み系もLinuxのような汎用的なハードを中核に、周辺に物件固有のハードを付加して製品を製作する可能性がある。しかしながらLinuxはステップ数が巨大で(それでもWindowsよりは大分小 さいのだが・・)、障害が発生した場合、原因を究明できない場合がある。社内でもLinuxは信用できないし過去Linuxベースで作った製品でもiTRONで作り直したほうが良いという意見するある。そういった点を考えると組み込みに特化したiTRONベースでそういった標準的な製品ができればよかったのだろうが、残念ながら無い。

話がちょっと飛ぶが、今、仕事で過去に作成した製品のメンテをやっているが大変すぎる。アプリとブートローダは分離してあり、アプリはシリアル通信にてフラッシュROMにライト可能だ。アプリ側にはシリアルμITRONが移植してあり、キー入力、LCD表示、EEPROMやフラッシュROMへのリードライトなど多数のドライバやライブラリも作成した。これならどんな物件にも簡単に再利用できるろう・・と自負していたが、今メンテしてみると、ドキュメンテーションが不十分な上ソース中のコメントも不適切でいくら読んでもなにを遣っているんだかわからない。ゴミみたいだ。しかもその製品を改良するような計画はなく、なんとか新機能を追加しなければならない。最近こういう仕事が多い。

こんなことなら上で述べたように、将来はLinuxボード(チップ?)を核に、物件依存の機能を実装したほうがよっぽどよいという考えだってありうるはずだ。

組み込み系の技術を売りにしたい自分としても、いつか、どんな形かでLinuxを本腰入れて勉強する必要があるということだろう。

ではそのためには自分としてはどんな取り組みをするべきか?
・月並みだが、情報が少ないのでLinux関係の本を定期的に読む必要があるだろう。(そんな時間あるんだろうか??)
・そういう面倒なことは省略して、さっさとラズベリーパイをいじったほうが楽しく勉強できるかも?
・またPC上でLinuxを動かし基本操作程度はマスターしておいたほうが良い。

ちなみにLinuxはデスクトップパソコン用OSとしての用途ではWindowsに全くかなわない。我が家でもWindows がサポートを打ち切った古いPC上で仕方なく動かしているだけだ。

それもこれも、まずはC#のテキストを終わらせてからだ。課題、多いなぁ。

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