大まかにいえば他社が作成したソフトの改良だ。元のソフトを作成した他社が廃業してしまったので、仕方なくうちに回ってきたのだ。他社が作成したソフトの出来が悪くて続きの作業を任せられないから改良の仕事がうちに回ってくる場合も多い。
今回の物件は、完全に他社が作成したものではなく、自分が過去に設計・製作に関わった環境を使っていることからお鉢が回ってきたので変にヘコむことがないように心がけたいと思っている。
それにしても、このソフトは下位ドライバは良くできているのだが、その上位のアプリケーション部分のソフトは無駄に大きいし複雑で迷路のようだ。しかもコメントもドキュメントもないに等しい。手探りでソースを調査しながら、少しずつ変更しては動作確認するといった地道な作業だ。
言語はC、OSはμITRON、外部機器との通信はUARTだけなので、このブログでやろうとしている課題(C#,Java,C++,Linux)をいくら進めても今の仕事の能率アップにはならないだろう。将来のことを考えることは大切だが、今の仕事を乗り切ることも同じぐらい大切だ。それには、まったく別な対策を立てる必要がある。いくつか対策を考えてみたが・・
対策1:調査結果はドキュメント化して残す
・テキストファイルでも良い。 またソースファイルにコメントで記入する。ノートに手書き書き込んでも良いが、これは後から検索する際、人力でやらなければならないという致命的な欠点がある。それでもどこにも記録を残さないよりは良い。最悪なのは何も記録を残さないことだ。また最低でも一日一回は30分程度、全コンパイルに時間を費やしているので、その時にまとめを作成する。また全コンパイルはなるべく昼休みなどの休み時間に実施するようにも心がける。
対策2 :エディット時間の短縮を図る
・作業時間に対しソースファイルの編集時間の占める割合が大きいので、テキストエディタなどのマクロなどを作成し、エディット時間の短縮を図る。過去作成したマクロも復習する。
対策3:作業のカイゼンを計る
・比較的長期間の仕事なので、短期間の仕事ではできないようなカイゼン作業に時間を割くことができる。コンパイラの細かい仕様やICEの使用方法をよく調査し、デバッグ時間の短縮をはかるなど。
俗に"IT土方"と言われるぐらい、この世界では体力は大切で、体力で乗り切った仕事は数え切れない。
体力の維持に一番効果があるのはジョギングだ。 一日おきに30分~一時間程度、ゆっくりなジョギングをするだけで体力は大幅にアップする。しかし時間がなくてできない場合もある。その場合は筋トレを行う。腕立て伏せ・腹筋・スクワット。特にスクワットは場所を選ばないしウエアも着替えなくてよいからお勧めだ。
しかし、この仕事が定年後に結びつくかという視点が考えると、非常に疑問だといわざるを得ない。
そしてこの仕事のせいで毎日深夜まで残業し、ヘトヘトになって帰宅しているため、帰宅後にも何か勉強するとかは困難だ。
それにしても、自分にしかできない重要なコア技術を持っていれば、この仕事は自分には回ってこなかった可能性があるということをよ~く肝に銘じないといけない。そういうキラーコンテンツを持っていないからこの仕事は自分にまわってきてしまったのだ。「自社(自分)には他社(他人)にないような強みがある」「だから仕事がもらえる」という流れがなければならないのに、今、そうなっていない。
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